
欠損補綴
(入れ歯・ブリッジ・インプラント)
欠損補綴とは
虫歯や歯周病、外傷などで歯を失った場合、そのまま放置すると、噛み合わせのバランスが崩れたり、隣の歯が倒れたりするなど、口腔全体に悪影響を及ぼすことがあります。
こうした「歯の欠損」を補い、見た目や咀嚼機能を回復する治療を欠損補綴(けっそんほてつ)といいます。
欠損補綴の代表的な方法には、入れ歯(義歯)・ブリッジ・インプラントの3種類があります。
それぞれに特徴や適応があり、欠損部位(前歯・奥歯)や欠損本数、顎の骨の状態、全身疾患の有無、費用などを考慮して選択します。
ここでは、入れ歯(義歯)・ブリッジ・インプラントについて紹介いたします。
入れ歯(義歯)・ブリッジ・
インプラントの特徴と比較
入れ歯(義歯)
義歯は取り外し式の人工歯で、部分的に歯を補う「部分入れ歯」と、全ての歯を補う「総入れ歯」があります。
◆部分入れ歯
数本だけ歯を失った場合に使用し、残っている歯に金属のバネ(クラスプ)で固定します。
◆総入れ歯
すべての歯を失った場合に使用し、歯ぐき全体で支えるタイプです。
メリット
・保険診療が適用できるため、比較的費用を抑えられる
・外科的な手術が不要で、身体への負担が少ない
・短期間で製作・装着が可能
デメリット
・装着時に違和感を感じることがある
・噛む力が弱く、硬いものを噛みにくい場合がある
・見た目(審美性)に限界がある場合がある
ブリッジ
ブリッジは、欠損部の両隣の歯(支台歯)を削り、連結した人工歯を橋渡しのように装着する固定式補綴装置です。
メリット
・固定式のため、違和感が少ない
・保険適用の範囲内でも比較的審美性の高い補綴が可能
・短期間で治療が完了
デメリット
・健康な隣接歯を削る必要がある
・支台となる歯に負担が集中し、歯根破折や二次虫歯のリスクが高まる
・清掃が難しく、虫歯や歯周病になりやすい
インプラント
インプラント治療は、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する方法です。
天然歯に近い見た目と噛み心地を再現できるため、審美性と機能性の両面で評価が高い治療法です。
メリット
・周囲の健康な歯を削らずに治療できる
・噛む力が強く、天然歯に近い機能を発揮
・見た目が自然で、長期的な安定性が高い
デメリット
・外科手術が必要
・保険適用外で費用が高額になりやすい
・骨量や全身状態によっては適応できない場合がある
治療法の選び方

歯を失った際の治療法は、欠損部位(前歯・奥歯)や本数、顎の骨の状態、全身疾患、費用、ライフスタイルなどを総合的に考慮して選択することが大切です。
前歯のように見た目を重視する場合は審美性の高い方法を、奥歯でしっかり噛みたい場合は耐久性の高い方法を選びます。
糖尿病や心疾患の有無、食生活やお手入れのしやすさも治療法選びに関わります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、専門的な判断と丁寧なカウンセリングが欠かせません。
当院では、患者さま一人ひとりのお悩みやご希望を丁寧に伺い、最適な治療方法をご提案しています。
まずはお気軽にご相談ください。
当院の欠損補綴
(入れ歯(義歯)・ブリッジ・インプラント)の特徴

入れ歯(義歯)治療
◆快適で目立たない設計
当院では、精密印象・噛み合わせ調整・オーダーメイド製作により、装着感と審美性を両立した入れ歯を提供しています。
近年人気の「ノンクラスプデンチャー(針金のない入れ歯)」にも対応しており、金属が見えない自然な仕上がりを希望される方にも最適です。
総義歯・部分義歯ともに、患者様の口腔内に合わせて設計し、「24時間快適に過ごせる入れ歯」を目指しています。

インプラント治療
◆高度な技術と設備で安心サポート
当院では、CTによる3D診断とガイドサージェリーを用いた精密な埋入を行い、リスクを最小限に抑えた安全な治療を提供しています。
また、静脈内鎮静法などを併用し、痛みや不安に配慮した手術を実現しています。
顎の骨が少ない方にも、GBR・サイナスリフト・ソケットリフトなどの骨造成術に対応しており、他院で「骨が足りない」と診断された方もご相談いただけます。

ブリッジ治療
◆噛む力と見た目を両立した自然な補綴
当院では、精密な支台歯形成と高精度の型取りによって、噛み合わせのバランスと審美性を重視したブリッジを製作しています。
素材もセラミックやジルコニアなど、見た目・耐久性に優れたものを選択可能です。
金属アレルギーの心配が少ないメタルフリー治療にも対応しています。
また、支えとなる歯への負担を最小限にする設計を心がけ、長期的に安定した噛み心地を維持できるようサポートいたします。

チーム連携で実現する精密な治療
◆各分野のプロが連携し、精密で安心な治療を実現
インプラント・入れ歯治療は、外科・補綴・咬合の知識を要する分野です。
当院では、各分野の専門医や歯科技工士と連携し、診査・診断から設計、メンテナンスまで一貫したチーム医療体制を整えています。
治療後も定期検診や噛み合わせのチェックを通じて、長期的な機能維持をサポートいたします。
治療後のメンテナンス
歯を失ったあとの治療(入れ歯・ブリッジ・インプラント)は、それぞれに適したメンテナンスが不可欠です。
正しいケアを行うことで快適に使い続けられ、治療の寿命を大きく左右します。
毎日のケアで治療をもっと快適に
入れ歯:調整・洗浄指導
入れ歯は使用しているうちに、歯ぐきや骨の形の変化によってフィット感がずれていきます。
そのため、定期的な調整が必要です。
また、食べかすやプラークが付着しやすいため、歯科医院での洗浄指導を受け、毎日の正しいお手入れを続けることが大切です。
ブリッジ:支台歯のケア
ブリッジは隣の歯(支台歯)を削って支えるため、その歯に大きな負担がかかります。
特に、ブリッジの下は汚れがたまりやすい部分なので、デンタルフロスや歯間ブラシを使った丁寧な清掃が欠かせません。
支台歯を守ることが、ブリッジを長持ちさせるポイントです。
インプラント:定期的なメンテナンスと歯周管理
インプラントは天然歯と同じように見えますが、歯ぐきや骨が健康でなければ維持できません。
定期的なメンテナンスで噛み合わせや清掃状態を確認し、インプラント周囲炎(歯周病に似た炎症)を防ぐことが重要です。
メンテナンスの有無が治療寿命を左右します!
どの治療法を選んでも、治療後のメンテナンスを怠ると寿命は短くなってしまいます。
逆に、定期検診とセルフケアをしっかり行えば、入れ歯・ブリッジ・インプラントはいずれも長く快適に使用可能です。
よくあるご質問
- インプラントは誰でも受けられますか?基本的には多くの方が可能ですが、顎の骨の量や質、全身の健康状態によっては難しい場合があります。
糖尿病や骨粗しょう症の治療中の方は注意が必要です。
まずは歯科医師に相談し、検査で適応を確認することをおすすめします。 - 保険でできる入れ歯と自費の入れ歯の違いは?保険の入れ歯は費用を抑えられるメリットがありますが、素材やデザインに制限があります。
一方、自費の入れ歯は軽くて薄い素材を使えたり、見た目を自然に仕上げられるなど、快適さや審美性に優れているのが特徴です。 - ブリッジはどれくらいもちますか?ブリッジの寿命は一般的に7〜10年程度といわれます。
ただし、支台歯の虫歯や歯周病を防げば、より長く使うことも可能です。
毎日の歯磨きと定期的な歯科検診が、ブリッジを長持ちさせるポイントです。

著者:松野 大地
【経 歴】
平成12年 国立岡山大学 歯学部 卒業
平成12年 医療法人 湯川歯科医院 勤務
平成15年 医療法人 幸加会 スギモト歯科医院 勤務
平成17年 江口矯正歯科クリニック 非常勤 勤務
平成24年 松野歯科クリニック 開業
【所 属】
日本顎咬合学会 認定医
日本歯科医師会 会員
日本口腔インプラント学会 会員
日本歯周病学会 会員
JPIスタディグループ メンバー
関西インビザラインスタディクラブ メンバー
【受講経歴】
H17 Dr miyauchi Esthetic Prosthodontic Preparation course
H18 3i Implant basic course
H18 Japan Prosthetic Institute 咬合診断コース
H20 日本顎咬合学会 一般口演 「咬合高径の設定基準」
H21 日本顎咬合学会 認定医 取得
H23 Alphatite Implant basic course
H24 Osseo Skarp Institute advanced traninng course
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